日本脳炎ワクチンについて

日本脳炎ワクチン予防接種中止のお知らせ

(瀬戸旭医師会より)
 平成17年5月30日に厚生労働省が日本脳炎ワクチンの接種を勧めないようにと各市町村に要請しました。
 昨年の秋に山梨県で日本脳炎を接種した中学生が急性散在性脊髄炎(ADEM)と診断され、予防接種の副作用が疑わしいと認定された為の措置です。
 現在年間400万人以上の子供が日本脳炎ワクチンを接種しています。1994年以後ADEMでワクチンの健康被害認定を受けた患者は14名で重症者は今回を含め5名ありました。
 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)はある種のウイルスの感染後あるいはワクチン接種後に、まれに発症する脳神経系の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。治療により完全に回復する例が多く、良性の疾患とされてますが、運動障害など神経系の後遺症が10%程度あると言われています。麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふふくかぜ)インフルエンザなどのウイルスやマイコプラズマなどの感染後にみられ、病原体の感染の後に起こることもあると言われています。現在の日本脳炎ワクチンは、製造の過程で微量ながらマウスの脳組織成分混入する可能性があり、この成分によってADEMが起こる可能性が否定できないとされています。
 日本脳炎は小型アカイエ蚊が媒介して感染します。感染した人のうち100〜1000人に1人が日本脳炎を発症します。蚊に刺された後6〜16日の潜伏期後、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏性、意識障害、神経系の障害を生じます。ここ数年間の日本での発病者は10名を下回っており、中高齢者が中心となっています。
 新しいワクチンが開発されるまで接種を見合わせられることが良いと思いますが、日本脳炎ワクチンは必要なワクチンですので、海外渡航などで日本脳炎に罹患するおそれがある人や、ワクチンの副反応を理解した上で接種をされる方には従来どおり公費負担で接種が受けられます。
 T期の途中の人も1〜2年間ぐらいの接種見合わせであれば、新しいワクチン開発を待っていても、今まで打ったワクチンの効果は無駄にはなりません。

■■■ より詳しい内容は医師会ホームページ・厚生労働省のホームページをご参考下さい。■■■


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